「うたって弾く」とは?

私が子供の頃よく先生から言われた事です。
『うたって弾く⁇』小学生だった私には意味不明の言葉でした。なのにその言葉をそっくりそのまま生徒さんたちに使っている私…(⌒-⌒; )

まじめな生徒さんの中には「どう弾いたらいいかわかんない」と困ったような顔をする子もいます。
それで今日はちょっと『うたって弾く』事についてお話ししたいと思います。

簡単に言えば、イントネーションをつけて弾く、もしくは表現豊かに弾くという事です。
「今日のご飯は大好きなステーキ!うれしいなぁ!」
この文章をロボットのようにたんたんと読んでみましょう。
楽譜通りに『ただ弾いている』だけだとこんな感じに聞こえます。

でも嬉しくってたまらない時どう言いますか?
ステーキのところが強調されたり、「うれしいなぁ!」のところは声の感じもキラキラすると思います。
それをそのままピアノで表現するんです。

例えば音が高くなる時は基本的に(楽譜に何も指示がない場合は)だんだん強く弾きます。低くなる時はだんだん弱く。
同じフレーズが何度も繰り返し出てくる時は1回目より2回目、2回目より3回目を大きく弾きます。
Ⅰ度の和音は落ち着いた感じでⅤ度の和音は広がった感じ(ちょっと強く)で弾く。
などなど…
曲によって表現は様々で、書き切れませんが、「ここのフレーズきれいだなぁ!」とか「この和音なんか不気味な音」と思ったらそれを音で表現する。
それが『うたって弾く!』という事です。

ちょっとはおわかりいただけましたか?
でも『うたって弾く』にもかなり技術が必要です。強弱、音の質を変えるには指先を微妙にコントロールしないといけません。かなり難しい事です。
それに表現力豊かに弾くという事は、楽譜通りにキチンと弾けてこそできることであって弾くのがやっとの段階ではとてもできません。もし先生に「うたって弾いてー」と言われたら「結構弾けてるんだわ」と喜んで下さいね(*^^*)

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